昨日書いた格安畳店施工の物なのですが逢着の縫い方が広すぎで縁をシッカリと引っ張れてません、持ち上げるとき縁を押さえると弛みが出るほどです。
本当に機械を全速力で使ってる感じです。




当店や町の普通の畳屋さんだとこれくらいかこれより少し広いくらい、だいたい正三角形を描くくらいだと下方向にしっかりと縁を引っ張ることが出来ます。

作業のため畳を運び出そうとすると・・・予想外の軽さ、縁を取り外すとフォームの部分多すぎです、しかもこのフォーム一般的に使われている「スタイロフォーム」ではない安価なもの、すでに脆くなりはじめ粉状の物がぱらぱらと・・。
これだとかなり早い時期に凹みが発生します、もちろん表面保護材もなし。



畳表もこのとおり、左が当店で工事したものです。賃借物件のため当店でもかなり安価なものを約３年前に納品したのですが右のは某店が約１．５年前に入れたのですがこれだけ差があります。
最初「古畳を持ってきてここだけ入れたか？」と思いましたよ。
見てみると格安工事で有名な所のものでした
よくこれで苦情がこないものかと感心しましたよ・・・。

店舗の仕事をいただき定休日に作業を予定したのですが少し畳数が多く一日では少し大変なので翌日の営業時間前に納品するように作業させていただきました。
以前テレビに出ていた「深夜営業の畳屋さん」のように営業時間終了後に引き上げ、営業時間前に納品のような仕事も依頼があればやりますが当店では店舗の仕事が少ないためまだ依頼はありません（＾＾；

納品後10数年経つお宅から「畳に穴が開き始めた」との電話を受け伺ってみると・・・なんだか怪しい穴のが。
案の定シロアリの被害の跡です、畳を上げてみるとシロアリの歩いた後がしっかりとありました。
こうなると当店では処理出来ないので専門の害虫駆除業者に作業してもらうしかありません。もちろんその間は畳の工事は出来ないので駆除が終わってから再度伺います。
特に荷物の下はこのように溶けたような穴の跡になるので発見したら早めの対処が重要です。

最近表替えをした畳床ですが一番上の畳表が触れる面が木質系ボードそのままです、これですと畳表との擦れで削れが発生してしまいます。
またクッションも無いのでなおさら硬い感じがしてしまいます。



当店では全数少し厚めの保護材を付けて縫われたものを使用してます。
少しでも座り心地がよくなるようにすこしコストは上がりますが使用してます。

何ヶ月ぶりに縁無畳を納品してきました。
最近の不景気の影響か単価が高めの縁無畳の注文が確実に減ってます。
作るのに普通の畳の２～３倍の作業時間が掛かるので確かに高くはなってしまうのですがリビング隣、数畳の小上がりなんかには数が少ないので予算もそれほど掛からずイメージが変りますのでおすすめです。

「琉球畳」と言われる畳に使われる畳表です。
「縁無畳＝琉球畳」と思われている方が多いのですがこの畳表（青表）を使って縁無で仕上げたものを「琉球畳」するようです。
だから最近主流の「目積表」を使った場合は「琉球風畳」と書かなくてはウソになるので当店でも気をつけて説明していきたいと思います。

施主さんの都合で築1～２年の大きく立派な建物の表替えをやったのですが相応しくない中国産の安価な畳表がついておりがっかり・・・
価格だけで判断して欲しくないので表替えする前に見本を見せて説明して国産の中上品に変更していただきました。やっぱり使用するのに見合うものを付けたいですし工事するほうも安心して作業できます。

今日から１１月３０日まで静岡県の組合加盟店で「たたみ祭り」キャンペーンが行われます。
工事をしていただいた方に抽選券をお渡しし抽選で商品券が当るというものです。
これからだんだん涼しく、湿気も少ない時期になりますので畳替えにはよい季節です。「新年に綺麗にしたいから」と年末まで遅らせると各畳店忙しくなりますのでちょっと早目がお勧めです。

縁無し畳の畳表の折り曲げをするのによく湿らせてからスチームで蒸らして曲げを行います、まあ温かいのでそんなに蒸らす必要は無いのかもしれませんが折れて（切れて）しまうと大変なので念のために使ってます。
ですがこの３０度越えの暑さでスチームを使うと汗ダラダラでぐったりしてしまいました。
もっと過酷なクリーニング屋さんはえらいと思いながら作業してました。