新築では殆ど見なくなってしまいました二部屋続きの和室ですが田舎のほうの既存住宅ではまだまだあります。
やっぱりこのくらい広いといいですね（＾＾）
ここでお年寄りの方々が集まるとのことで車椅子や杖を使うため磨耗しにくい物をということでダイケンの畳表を採用していただきました。
傷つきを防止するのに上敷きを使っていたそうですが転倒の危険があるのでということでした、確かに小さな段差でもゆだんできないですものね。

一般住宅の表替えなのですが畳表が無くなるほど擦れてます、取り外してみると裏返しもされており「これだけ使えば惜しくない」というくらいでした。
畳屋としてはもう少し早く表替えして欲しいところですが(^^；
これだけになると衣服に畳表の削れが付いて大変だったと思います。

先日の市民講座で材料を持ち帰った方から素敵な作品を持ってきていただきました。
畳表を利用した掛け軸風の作品の展示台です。
縁を両面テープで上手につけて紐で吊るようになっています。





この絵も自分で描かれたそうです。
素敵な作品ですね。

畳の框部分の角に取り付けて角を出して美しくする物なのですが写真の物はホチキスで直接止められており湿気るところだと錆びて畳表裏側を汚してしまいます。（裏返しに使えなくなってしまいます。）
本当は糸で留めるのですがせめて錆が付かない工夫をして取り付けて欲しいです。
昔は板を削りだしてそれを装着してました、「板入れ畳」と呼んでます。

今までは古畳を焼却処分の業者さんに出していたのですがここの産廃処分のところはＲＤＦという固形燃料に加工して燃料として再利用するということで持ち込んでみました。
昔は茶畑など農家の方が古畳を引き取ってくれたのですが発砲フォームや防湿シート、ナイロン糸等を使われるようになってからは敬遠されてます。
仕方ないですが処分業者さんのお世話になるしかないですがこれは処分料金もほぼ同じですし少しでもエコになればいいなあと思います
詳しくはエコネコルHPで

張替の仕事なのですが畳表を外すと裏側に黒い斑点がぽつぽつと・・・
「何これ」と思いましたがお客様に聞いてみると「活性炭」を入れてある物らしいです。
シート自体は黒くは無いですし畳床も普通に見えるのですがこんな所に汚れが出るとは、幸いふき取るとほぼ綺麗になりましたので無事納品できました。

先日の市民講座のとき「縁を分けて欲しい」という方が何名かいてハンパ物なのでお土産に持っていってもらったのですがその縁を利用して素敵なバッグを製作して持ってきてくれました。




細かい部分も丁寧に縫製されています。
このような物は畳屋では考えないというか作る前に投げ出しそう（笑）です。
ほかの業種や考えかたの出来るの人でないとなかなか出来ないのではとおもいます。
素敵な作品を有難うございました。

４．５畳の部屋なのですが「何か変った物を」との大雑把な（笑）指定のため紙製の畳表で縁無施工をしてみました。
この紙製の畳表は折り曲げ加工が綺麗に出来るので縁無畳にお勧めです。
よく使われているい草の目積表は普通の縁付き畳と同じくらいの耐久性なのですがこの紙製畳表は磨耗しにくいので次の張替までの期間を延ばすことが出来ます。
最初は少し割高ですが結果ランニングコストを抑えられると思います。

ごくごくよくあるリフォームの現場のようですが・・・広いんです。
一応「六畳間」なんですがメートル寸法で作られた家です。
一般的に建物は900*1800の尺寸法で作られているのですが一部のハウスメーカーでは1000*2000のメートル寸法で作られているのがあります。
メーカーでは広さを売りに出来るのですが後々修理や既成の商品を入れようとすると不便な点もあります。
畳もそうで表替えで伺ったお宅がこのメートル寸法だったりすると在庫の畳表が使用できなくて出直しになることもあるので畳店に注文するときは事前に伝えておくといいと思います。

久しぶりに床の間のある部屋の仕事、最近は壁紙を貼った洋和室の作りが多いので在来工法の和室が少ないです。
床の間も少なくなり収納すペーすを作ってしまうことが多いようです。
よって床ゴザや床畳も少ないので専用の龍鬢の畳表も在庫しとくといつまでもなくならないので困ります（笑）