床の間に敷いてあるゴザのことなのですが製作は普通の機械逢着の畳より時間が掛かります。
まず普通の畳と同じように縁を縫い付けます、綺麗に紋が出るように固定してから縫いつけ、以前は手縫いでしたがミシンのほうが綺麗に出来るので・・・家庭用ミシンですがゆっくりと縫えば縫えます


ひっくり返して裏側を千鳥でかがります
井草を数本すくう様に引っ掛けて止めていきます。
ゴザといえど数時間掛かってしまいます（自分が遅いだけか？）

バリアフリー対策やコスト低減のため新築に多い薄い畳（約15ＭＭ）なのですが畳屋側からいうとあまり嬉しくありません
古い設備しかない畳店の場合逢着が出来ませんし良品の畳表が使用できないのです。
良品の畳表はかなり強く張らないと皺になってしまうのですが薄い畳は畳表を強く張ることができない（反り返ってしまう）ので使用できないのです。

張替のため畳を上げたところ縁側面に紙テープがきっちり貼ってありました、畳縁の種類によっては畳よせと擦れて異音が発生するのでその対策で貼るときは有りますがこの縁は異音が発生するものではないと思うので意味ないような・・・何か隠したい（寸法間違い等）のが有るのかと剥がして見ても特に問題なし、謎だ

畳の上に冷蔵庫は出来るだけ置いて欲しくないのですが諸事情で置かざるを得ない場合もあるでしょう。
注意して欲しいのは排熱があることと同時に庫内に発生した霜を溶かして取り除くのですがその排水をコンプレッサーの熱で蒸発させているので気がつかないのですが湿気を出してます。また外部が結露して水が落ちてる時もあります。
場合によっては畳が陥没するほどの影響を受けてるときがあります。
少しでも影響が少なくなるようスノコのように足のある台に乗せ通風を確保し一回り大きい板を置いて湿気と熱を遮断しておくとは良いかと思います。

やはり予算の関係上厳しい仕事は中国産の畳表を使っていますが作業しようとしたら・・・在庫が無い(ノД`)・゜・。
仕方ないので同等以上の国産品を使用、約3～4千円のコストアップ、痛いですが悪くするより良くする方が良いですよね。
よく家電や車のパンフにも「品質向上のため予告なく変更することがあります」と但し書きがあるしね（＾＾；

非い草の畳表でよく使っているダイケンの紙製畳表、他店などでは「健康畳」等の名前で取り扱ってるところもあるようですがこの青畳タイプは種類があるので注文や見積もりするときは注意が必要です
上から「銀白」「銀白230Ａ」「銀白100Ａ」となります
仕入れ価格も品質もかなり違います、当店では一番上の「銀白」を在庫、使用しています。
詳しくはダイケン・たたみ生活のＨＰで確認ください
http://www.tatamilife.com/

「畳が膨らんでいる」との連絡があり（？＿？）と思いながらお客様のお宅へ、確認すると確かにわずかですが膨らんでいるのでいったんお預かりして畳表を取り外すと・・・



紙製の畳表だったのでほつれを止めるために使ったホットボンドの固まりが・・・・これは完全にこちらのミス、こんな小さなものなのにこんなに目立つとは・・・以後注意して作業したいです。

リフォーム開始前に預って表替えをしておいて納品まで保管していたのですがあまりの湿気と暑さでカビの発生が心配になってきたので倉庫に入れて除湿機を使用しての乾燥です
本当に雨続きで困ります、早く梅雨明けと納品させてくれー

最近図面上で大きさを考えないで設計したんではないかと思うような物件が多いです。
今回のはほとんど長方形の４．５畳、それも隅には収納場所が・・・もう少し詰めて3畳にするかもう少し増やして正方形の4.5畳にすればスペースも活用できるし畳替えのときにも無駄が無いと思うのですが・・・
しかし合わせなくてはならないので切り詰めまくって製作、寸法間違いしてないと良いけど（オイ）

先日お茶室の仕事をしたのですが畳の入れ替えにアイスピックを使用して上げているというので敷き込みカギをサービスしてきました
不適切な道具で畳を上げようとして怪我をされる方がいるので上げる頻度の高いお客様にお付けしてしたり販売しています