「八重山」という名前の畳縁です。
グラデーションのように次第に淡い色になってまして大変美しいのですが逢着で引っ張りが乱れると曲がって見えるのでちょっと施工が大変ですがこういった変わったものも使い方によっては部屋が引き立ちます。
畳屋の固い頭では使用しないので参考になります
（＾＾；

工務店に依頼されものすごく細長い畳を製作、何に使うかというと柵のような構造物が部屋にあったのですが邪魔なため撤去後に入れるためなのです。
通常畳を作り直すのですが工期と予算の関係でこのような畳を製作しましたが・・・逢着機が使えず普通の畳の倍以上の手間が掛かりました
（；＿；）採算割れです。

最近は２×４等洋風の新築が多いので床の間のある新築物件はかなり珍しい部類になってしまいました。
今回は久しぶりに在来工法で壁も塗り壁の和なお宅、床の間もあり床ゴザを納品させていただきました。
この床ゴザに使う「りゅうびん」の畳表も使う事が少ないので倉庫でかなり眠ってます（涙）

「合板に畳表を貼り付けてほしい」と依頼がありどこに使うかと思ったら玄関横の壁に使用したいとのことでした。
普通の物以外にも在庫で柄の畳表があったのでお施主様に提案したところ採用になりました、いろいろと選んでいただくことが出来てよかったです。
仕上がりも美しく新しい使い方だなと思いました。

普通は正方形の半畳縁無ですが今回の部屋は片方がかなり寸つまりになっており（約４０センチ）均等に小さくして製作です。
普通の寸法と違うと計算が大変になり「間違えていないかな」と心配になります。
無事に収まるとホッとします
(^^;;;

お寺などはただ広いだけでなく柱の中心にたたみの敷き合わせを合わせたり柱のでっぱりがあったりと寸法の計測、製作に気を使います。
無事入ったときはホッとします。
（＾＾；
今回は紋縁等特殊な物はありませんでしたが何とか無事納品することが出来ました。

賃借物件の張り替えなんですが元々深かった上に床板代わりのフォーム材がへこみまた畳も薄くなってるので敷居より畳がかなり下になる状態に・・・
仕方ないので高さ調整用のゴザを手前から少しづつ重ねてなだらかに平らにしました。
そろそろ畳床も交換時期なのですが賃借なのでなかなか予算が出ないので何とかするしかありません・・・

新築の寸法計測に行ったら畳の回りぶちより高い位置で部材（柱）が切られていました。
多分２寸厚（約６０ミリ）を使用すると思った大工さんが親切で加工してくれたと思うのですが当店は１寸８分（約５５ミリ）の畳も常備してあるので回りと同じ厚さで施工可能なのですが・・・。
仕方ないので柱の部材のところだけ少し厚くして切った部分を隠しておきました
（＾＾；

最近は「床の間」がある和室が少なくなってしまいました。
今回は久しぶりに「りゅうびん」の表を使って床ゴザを作りました。
床畳や床ゴザのある和室は数えるほどしかないですね、ちょっと悲しいです・・・
あったとしても表替えのころには「荷物置き場」になってることも多いです。

通常は畳縁の隅をピンで固定して仕上げているのですが３畳間等入れにくい部屋の場合固定しているピンで畳よせ（フロアの隅材）を傷つけないように糸で畳縁を固定します。
少し時間は掛かりますがフロア材を傷つけると修理が大変なので気をつけています（＾＾；