8月後半から曇りや雨が続いておりそれに伴ってカビ発生の相談連絡が増えています。
当店では防カビ処理を行ってますがその効果が切れてくる納品から６から8か月たったお宅からの連絡が多いです。
カビを防ぐには「養分をなくす」「温度を下げる」「湿度を下げる」しかないのですが「養分」はい草が元から持ってるので無くすことは出来ません。
「温度」はエアコンがあればある程度は出来ますが冷蔵庫並には無理です。
あとコントロールできるのは「湿度」だけですので自然換気で下げることのできない場合（雨、霧の発生時や立地場所）は除湿機やエアコンのドライ機能で機械的に下げるほかにないのです・・・。

天気の良くない日が続いています。
縁無畳は折り曲げる部分をかなり濡らしてしまうので乾かすのに時間がかかります。
天気が悪く時間が掛かると品質にも影響が出ます。
（晴れでも天日干しすることはできませんが（＾＾；；）
仕方ないので畳表倉庫へ入れてエアコンを使用して乾燥させます。
倉庫が広くないのでどうやって入れようか頭を悩ませます・・・。

　
畳の部分加工（茶室の炉縁の切込み）を依頼されました。
「まだ新しいから」ということで切込みのみの作業なのですが畳縁が日焼けしてしまっており新品と比べると全然違う色・・・
手間はかかりますが部屋の他の畳の縁を取り外し真ん中に使用し部屋の隅に新品の畳縁を使ってなるべく目立たないように仕上げました。
新品にするより中古品の方が数倍手間がかかります・・・ですがお代は高くもらえないことが多いです（涙）

　
１５ミリ厚の薄畳の縁無の発注があり制作したのですが本当に手間がかかりました。
通常の縁無なら畳表をＬ字に曲げるところコの字形状に２回曲げなくてはなりません
また収まり具合も心配になります。
でも今回は新型の逢着機のおかげで縫って仕上げることができたので仕上がりがかなり改善されて良かったです。

デザインの都合上奥まったところにある半畳は寸法計測が大変です
通常使っている定規が入らないので工夫しなくてはなりません
また奥の部分は寸法が変わってることが多いので失敗しないよう気を使います・・・

　
畳表を逢着ではなくミカン箱なんかに使われる大きいホチキスみたいな金具でとめてあるのですが長年の使用で腐食してボロボロになってます。
畳を上げた途端にもう外れている状態
（＾＾；
ですがこの粉々の金具を取り除くのが一苦労です、外すとき飛び散って目に入ることもありますし・・・困ったものです。

　
琉球畳とヘリ無し畳を同じものと思われている方が多いのですが琉球畳は写真右側のゴツゴツした畳表を使用した畳のことをいいます（と思います（汗））
七島い草と言って普通の畳表に使われているい草とは種類が違います。
左側のは目積畳表で通常の畳に使われているい草を細目で織りあげた畳表です
現在の縁無畳の主流になってます。

仕様書だけ見て「縁の指定有」だったので確認もせず問屋さんに注文して届いてびっくり、鮮やかな赤色でした、新商品だったようで総合カタログには載っておらず確認をしてみたら間違ってはいない様なので制作して納品しました。
自分だったら選ばない強い色ですね
（＾＾；
ですが敷きこんだらこれはこれでアリかなと思いました、お客様さすがですね。

先日制作した「畳ベンチ（展示台）」ですが納入依頼があり２台制作しました。
約１．５日かかり疲れました。
今回は木の組み方を少し変えたため見た目が良くなりました
（＾＾；
無事に納品できるといいなあ・・・

ダイケンの紙製畳表の受注生産品「清流カクテルフィット」ですがメーカーのラインナップ整理により生産が終了となりました。
今回の納品では生産終了ぎりぎりで注文があり大急ぎで発注をかけて取り寄せておいて施工はかなり後になりましたが無事納品ができました。
色は乳白色×銀白色です、ただ白よりもナチュラルな感じです。
種類が多すぎてメーカーも対応が大変だったんでしょう、今後は新色ふくめてラインナップが変わっておりますので注意が必要ですね。