畳の框部分に畳表が荒れないよう新聞紙をあててある場合があります
先日作業したお宅でかなり畳床が古かったのですがお客様のご希望で表替え作業を行いました
框に当ててあった新聞紙を見たら昭和４４年（１９６９年）でした
新築当時の畳だとおもうので５０年以上です。
湿気も少なく使い方も厳しい状態ではなかったのでよく持っていると思います
これからも長く使ってもらってね
（＾＾）

最近は縁無し畳に非い草（和紙や樹脂等）を使うことが多いのですが今回はい草の畳表での製作です
国産畳表を指定されたので麻立ての目積表を使用しました
中国産のものと比べるとい草がしなやかで綺麗に曲げることができます
もちろん耐摩耗性も中国産に比べて優れてます
ですがこの麻糸立ての目積表作る農家の方が非常に少ないです、ですので早めに在庫確保を行ってます。

自宅、作業所付近は雨が降ると必ずと言っていいほど霧が発生します
湿度も100％近くになり天気が予報より悪いことも多々あります
作業するには非常に悩ましく材料や製品の管理にも気を使います
作業したお客様宅でも畳のカビ発生の心配もします
今年はながい梅雨になりそうで気が重いです

今年は非常に早めの梅雨入り宣言となり急にじめじめしてきました
まだ暑くはないですがエアコンが使えるか試運転とフィルターの掃除をしました
畳表の倉庫用のエアコンですがしっかり管理しないと保管時にカビが発生すると商品価値が無くなってしまうので気を使います
しばらく仕事のしにくい季節になります。

「フロアにリフォームする部屋の畳をこっちの部屋に敷いてほしい」との依頼なのですがなかなか難しいです
もちろん手間をかければ寸法を計測してすべて分解して寸法直して逢着すればいいのですがそれですと新畳作るより手間がかかりますしもちろん費用も掛かります
小さい場合継ぎ足しもあまりできません

今回は敷く部屋の方が小さいため切ることで対応が可能なのと多少の隙間が空いてもいいとのことなので縦横の２辺だけ切り詰めの簡易施工にしました

仕上がりは・・・いまいちなのですが予算を考えるとこんな施工方法しかできません

畳工事の作業に行かせていただくと「これ直る？」とか頼まれたりします
今回は「玄関チャイムが鳴らない」とのこと
電池式でしたので電池交換してみたのですがダメだったので動作確認をしたところ押しボタンが接触不良のようなので一般的な押しボタンに交換、無事動作するようになりました
簡単に直ってよかったです
（＾＾；

いつも仕事させていただいている茶道の先生宅の茶室の畳敷き替えに行きました
冬は炉の部分がある畳を敷き夏は普通の畳に敷き替えます
この茶室は京間の大きい畳なので敷き替え作業だけでも重労働です
また明かりが無いため投光器持参で伺って作業します。

畳の縁ですが仕様が時々「指定なし」とか「お任せ」の場合があります
新築の場合ですとフローリング床板の色に合わせたり壁紙の色に合わせたりします
また無難に柄もあまりない無地に近いものを選んでしまいます
今回は在庫のあるものでフロアの色に近いものをつかってみました
違和感がなくて良かったです
（＾＾；

一応畳のお仕事はお休みをとってますが連休中は事務処理をしている事が多いです
当店は３月末決算なので５月末までに確定申告をしなくてはならないんです
帳簿を整理して領収書や請求書を確認して税金の申告、納税と結構時間を取られます
久しぶりにデスクワークが多いと頭が痛くなってしまいます
(;_;)

ワラの畳床は使用していくと一部分がへこんだりします
その部分にはい草を並べて修正していきます
完全には平らにはなりませんが少しでも良くなればと作業しています