障子を剥がして桟を磨くと紙のくず、糊のカス、埃の固まりなんかが残ってしまいます
家庭では雑巾で拭きあげて終わりだと思いますがひと手間かけて圧縮空気で細かいカスを吹き飛ばします
特に桟の交差した部分に糊の固まりがありこれが楽に取ることができます
家庭でも作業可能な障子の張り替えですが少しでもきれいになればと思い依頼されたときは作業します

先日張り替え作業した畳の床に張られていたテープなのですが・・・
某ソースメーカーの物かなというテープが使われてました（笑）
機能上は問題ないのですがおいしそうですね（＾＾；

１５年ほど前に新畳を施工したお宅で縁無し畳の表替を行いました
このころから縁無し畳が増えてきたのでそろそろ張り替え時期に来ています

もとは国産目積畳表でしたが今回は部屋の雰囲気に合わせるように和紙畳表の清流カクテルフィットをお選びいただきました

リビングに作られている畳コーナーなので部屋の家具などにもマッチして一体感が出てよかったと思います。

当店では掃除機とブラシを使用してい草畳表に付着しているイ泥を取り除いて納品してます
イ泥とは刈り取ったい草の色、香り、光沢を出すため乾燥前に泥染めをしています
畳店によってはそのまま納品してお客様に拭き取り作業をしていただくことがありますが当店ではお客様宅を汚さないように納品前に拭き取ってます

特に新築のお宅の場合はフローリング床にこの泥を付着させてしまうので拭き取り作業は重要になります。

リフォーム工事で畳を取りに伺うと他の工事の都合で畳をほかの場所に移動されてたり積み上げられていたりします
この場合そのままその畳を引き上げるのではなく一度元通りに敷きなおします

悪いところを修正するには確認が必要なので面倒でも一度敷きなおします
隙間が空いていないか、柱の出っ張り位置の確認、高さ（畳の厚さ）等を確認して張り替え時に修正して少しでも良くなるように作業します。

畳の框部分に畳表が荒れないよう新聞紙をあててある場合があります
先日作業したお宅でかなり畳床が古かったのですがお客様のご希望で表替え作業を行いました
框に当ててあった新聞紙を見たら昭和４４年（１９６９年）でした
新築当時の畳だとおもうので５０年以上です。
湿気も少なく使い方も厳しい状態ではなかったのでよく持っていると思います
これからも長く使ってもらってね
（＾＾）

最近は縁無し畳に非い草（和紙や樹脂等）を使うことが多いのですが今回はい草の畳表での製作です
国産畳表を指定されたので麻立ての目積表を使用しました
中国産のものと比べるとい草がしなやかで綺麗に曲げることができます
もちろん耐摩耗性も中国産に比べて優れてます
ですがこの麻糸立ての目積表作る農家の方が非常に少ないです、ですので早めに在庫確保を行ってます。

自宅、作業所付近は雨が降ると必ずと言っていいほど霧が発生します
湿度も100％近くになり天気が予報より悪いことも多々あります
作業するには非常に悩ましく材料や製品の管理にも気を使います
作業したお客様宅でも畳のカビ発生の心配もします
今年はながい梅雨になりそうで気が重いです

「フロアにリフォームする部屋の畳をこっちの部屋に敷いてほしい」との依頼なのですがなかなか難しいです
もちろん手間をかければ寸法を計測してすべて分解して寸法直して逢着すればいいのですがそれですと新畳作るより手間がかかりますしもちろん費用も掛かります
小さい場合継ぎ足しもあまりできません

今回は敷く部屋の方が小さいため切ることで対応が可能なのと多少の隙間が空いてもいいとのことなので縦横の２辺だけ切り詰めの簡易施工にしました

仕上がりは・・・いまいちなのですが予算を考えるとこんな施工方法しかできません

いつも仕事させていただいている茶道の先生宅の茶室の畳敷き替えに行きました
冬は炉の部分がある畳を敷き夏は普通の畳に敷き替えます
この茶室は京間の大きい畳なので敷き替え作業だけでも重労働です
また明かりが無いため投光器持参で伺って作業します。